馬をロゴに用いたブランド

馬トリビア

日常で人々は様々な物を身に纏い、様々な物を使って生活しています。

身の回りの物に目を向けると、実に多くのものに馬に関するデザインのロゴがあることに気付くでしょう。

昔から馬が人々の生活に大きな貢献をして、大きな影響を与えてきたことをそこから知ることが出来ます。

今回はそんな、馬に関するロゴを用いたブランドを紹介していきます。

馬に関するロゴ

エルメス HERMES

高級ブランドとして有名なエルメスですが、元々は1837年にフランスで創業された馬具メーカーとして歩みを始めました。

ファッションブランドとして有名ですが、今でも革製品で作られるエルメスの馬具は最高級の代物であり、世界中でその名を知られています。

ロゴには御者のいない馬車が描かれており

【エルメスは最高級の馬車を用意しますが、それを御すのはお客様自身です】

という意味が込められているそうです。

バーバリー Burberry

1856年にイギリスで創業された高級ブランド

ロゴには馬に乗る騎士の姿が描かれていて、実は一般公募によって決まったデザインのロゴとなっています。

騎士のロゴには勇気と高潔の意味が込められているようで、最近はロゴを使わらない商品も増えているとか(悲しい、、、)

コーチ COACH

1941年に創業された高級ブランド

ロゴには荷物を運ぶ馬車が描かれており、元々はハンガリーにあるコチという街がブランド名の由来となっています。

ハンガリーのコチは荷物を運ぶ馬車が有名な街で、町の名前がそのまま英語で馬車を意味するコーチCOACHとなりました。

大切な製品を自慢の馬車で届けるという意味と、元々製品を運んでくれていた馬達に敬意を払って、ロゴに用いているそうです。

ロンシャン Longchamp

ロンシャンの創始者であるキャスグラン氏が、毎日パリのロンシャン競馬場の前を通っており、その競馬場で走るサラブレッドを見て

【あの馬達のように、常に前進して行くブランドでありたい】

という思いを込めて、ロンシャンのブランドを立ち上げたとされています。

ラルフローレン Ralph Lauren

ポロという馬に乗って行う競技のロゴで有名なラルフローレン

近年は馬が使われたロゴのデザインが多数出ていますので、どんなデザインのものがあるのか探してみるもの楽しいかもしれません。

リーヴァイス Levi’s

ズボンを大型の馬が両側から引っ張る様子を描いたロゴのブランド

ズボンの丈夫さを表現した、目を引く面白いデザインとなっています。

セリーヌ CELINE

今では少なくなりましたが、オールドセリーヌというセリーヌの昔のデザインには馬車がロゴとして描かれているものがありました。

馬車は上流階級のイメージがあり、ブランドの高級感を出すためのデザインだったようで、これが功を奏してセリーヌは高級ブランドとして大きな成功を収めました。

ぺディール pedir

蹄鉄をロゴに用いたブランド

馬の蹄鉄は魔除けや幸運の印として世界中で使われており、毎日を幸運で良質な1日として過ごしてほしいという企業の想いが込められたロゴのようです。

近年はロゴの変更が行われ、蹄鉄のデザインはほとんど見られなくなってしまっています。

フェラーリ Ferrari

跳ね馬の姿を描いたエンブレムの車で有名なブランド

フェラーリは本社をイタリアのモデナという場所に置いており、エンブレムは、イタリアの戦闘機パイロット、フランチェスコ・バラッカが機体に付けていたものであり、ある出来事によって、バラッカ氏に敬意を払ってエンブレムとして用いている物です(詳細は:馬のエンブレムの車)

ポルシェ Porsche

エンブレムに馬を用いたブランド

ドイツのシュトゥットガルト市の市章をエンブレムに使っているが、実はフェラーリのエンブレムも、元はシュトゥットガルトの市章なのです。(フェラーリの項で説明したフランチェスコ・バラッカがシュトゥットガルト出身だったという経緯がある)

有名な車のメーカーが二つ、同じ馬の紋章を使っているとは、なんと数奇な運命でしょうか。

ゴディバ GODIVA

高級チョコレートで有名なブランド

ロゴには馬に乗る裸婦のデザインがあります。

昔、イギリスのコベントリーという小さな街を治めていたレオフリック伯爵という人がいて、大きな野心から街を発展させようと様々な政策を打ち出していました。

あまりに街の発展にばかり目がいってしまったのか、あらゆる物に税金をかけ、住民は重税に苦しんでいました。

そんな中、レオフリック伯爵の妻であったレディ・ゴディバという女性が夫に

ゴディバ
ゴディバ

住民は重税で苦しんでいるので、税を緩めてはどうか

と打診しましたが、レオフリック伯爵は拒否して

レオフリック
レオフリック

お前が一矢まとわぬ姿で馬に乗り、街を一周したら考えよう

と、諦めさせるつもりだったのか無理難題を突き付けました。

住民思いのレディ・ゴディバは、その提案を飲み、日付を決めて実行します。

ゴディバの決心に胸を打たれた住民は、ゴディバが街を一周する日、全ての住居のカーテンを閉め、誰も外に出ない事で少しでも羞恥を軽くしようとしたというエピソードがあります。

それに折れたレオフリック伯爵は税を軽くし、住民は救われたとされています。

マルボロ Marlboro

フィリップ・モリス社が販売する有名なタバコの銘柄

アメリカのカウボーイに吸って欲しいタバコとして売り出す経営戦略により大成功した銘柄で、ロゴには馬がデザインされている。

社名であるフィリップ・モリスは人名から取ったものであるが、実はこちらも馬と関係があり、日本語に訳すと『馬好きの人』という意味になる。

アルコール類

カクテルやワイン、ウイスキーに日本酒、焼酎など、様々なアルコールにも馬が使われています。

詳細は別記事でまとめてありますのでご覧ください(詳細は:馬に関するお酒

馬と関係のあるブランド

ダンロップ

ゴム製タイヤを開発したタイヤメーカー

ゴム製タイヤの発明には馬が大きく寄与している(詳細は:馬とタイヤの関係)

シャネル CHANEL

シャネルのオーナーであるヴェルデメール兄弟は、競馬産業に参入しており、多くの競走馬を所有する馬主です。

ディオール DIOR

ディオールのパトロンとして、名馬産家であるマルセル・ブサックが資金提供をした事が知られています。

ディオールがまだ有名ではない時、マルセル・ブサックが多額の資金を提供し、大きな成功を収めました。

もしマルセル・ブサックがパトロンとして資金提供をしていなかったら、今のディオールはなかったのかもしれません。

ZEBRA

文具メーカーのZEBRA

社名の由来は、創業者の石川徳松が、群れを成して一致団結した行動をとるシマウマのように、社員が一致団結して目標を目指す企業を作りたいという理念からの命名となっているようです。

また、シマウマは「斑馬」という漢字で書くことができ、王と文の字から成っている。まさに文具メーカーの王としてふさわしい社名である。


いかがでしたでしょうか。

馬をロゴに使ったブランドはこれら以外にもまだまだあります。

これだけ馬が企業ブランドの象徴でもあるロゴに使われている理由の一つは、馬が人々の文化の中に溶け込み、人々とともに生きてきた歴史があるからだと思います。

ロゴ以外にも、馬は様々な場面で意外なところに潜んでいます。

ぜひあなたも、隠れ馬を日々の生活の中から探してみてください。

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