『馬力』という言葉を皆さん知っていると思いますが、実際に馬力がどのようなものなのかを説明するのは難しいのではないでしょうか。
この記事では馬力とは何なのかを詳しく説明していこうと思います。
馬力の定義
馬力は『仕事率』や『工率』を表す単位であり、蒸気機関の普及に貢献したジェームズ・ワットが作ったものである。
馬一頭出せる力が『1馬力』のように思われるが、ワットは自分の作った蒸気機関の優秀さを示すために、実際の馬の力よりも低く見積もられて1馬力が作られました。
また、現代の馬は品種改良なども重ねられており、特に大きな馬は1頭で20馬力近く出せるものも珍しくありません。
さて、では実際に1馬力の大きさはどれくらいなのでしょうか。
まず前提として、馬力は大きく分けて2種類あります。
フランス式の、メートルとキログラムを用いた単位【仏馬力】
イギリス式の、フィートとポンドを用いた単位【英馬力】
の2種類です。
仏馬力
まずはフランス式の仏馬力の説明から
75kgの物を1秒間に1m動かすときの仕事率
となっています。
日本で馬力というと主にこの仏馬力を指します。
英馬力
続いてイギリス式の英馬力
550ポンドの物を1秒間に1フィート動かすときの仕事率
となっています。
重さや長さの単位の違いで仏馬力と英馬力が分かれており
ややこしいことに英馬力と仏馬力は等しくなく1英馬力の方が1仏馬力よりもわずかに強い力になっている。1 仏馬力 (PS) = 約 0.986 32 英馬力 (HP) である。
主に仏馬力はドイツ語のPferdestärke(馬の力)の頭文字を取って【PS】と表される。
英馬力の場合は英語のHorse Powerの頭文字からHPと表される。
まとめ
現代でも、企業や国によって仏馬力と英馬力どちらを採用しているかバラバラの場合があるため、注意必要です。
- 1馬力は馬1頭分の力というわけではない
- 英馬力と仏馬力がある
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