馬には基本歩法4種あり
- 常歩
- 速歩
- 駈歩
- 襲歩
上記がその基本歩法となっています。(詳しくは「馬の走り方~四種の基本歩法~」で紹介していますhttps://horse-equus.com/578/)
しかし、馬の歩法はこれ以外にも多くの種類があり、その数は細かく分けると100を超えると言われています。
今回の記事ではそんな馬の歩法の中でも興味深いものの一部を紹介していきます。
特殊な歩法
側対歩
側対歩とは速歩の一種と言える歩法であり、左右の脚が同時に動くものとなっています(右後脚と右前脚が同時に着地→左後脚と右前脚が同時に着地)
日本在来馬の一部などでこの歩法を行う馬種がいる他、極限まで疲れた馬は無意識に側対歩を行うとされている。また、馬が泳ぐときの脚の動きは側対歩の動きとなることが多い。
スタミナ効率が良く、長い距離を走る時に有利な歩法であるとされることもある。
通常の速歩は二拍子のリズムで、対角線上にある脚が同時に動く脚運びとなり(右後脚と左前脚が同時に着地→左後脚と右前脚)、上下の動きが激しい歩法であるのに対し、側対歩は上下の動きが少なく、騎乗者の負担も少ない傾向にある。
ハーフバウンド
ハーフバウンドは両前脚が同時に着地した後に両後脚が同時に着地する脚運びの歩法
側対歩は速歩の一種であったのに対し、ハーフバウンドは襲歩の一種である。
サラブレッドのように高速で走りる品種がこの走り方をすることがある。
ピアッフェ
馬術で用いられる歩法の一つで、高度な技術が必要なものとして知られている。
速歩と、リズムや脚運びは同様であるが、前に進まずその場に留まるものがピアッフェである。
速歩を収縮させて一歩一歩を縮めていくこと自体が難しいことでありが、その極地であり全く進まずに速歩を維持するという、乗馬経験者であればその難しさがいかにレベルの高いものか理解できることだろう。
基本的には馬の一歩を収縮しようとすると歩法がより遅いものに落ちる傾向にあり、ピアッフェを行おうとすると速歩→常歩に落ちてしまう事であろう。
パッサージュ
ピアッフェと同じく馬術で用いられる歩法の一つで、ピアッフェと同じ脚運びであるがこちらは少しづつ前進しながら高く足を跳ね上げて行われる。
その様子はまるで馬がスキップをしているように見え、馬術の美しい動きの象徴の一つである。
ピアッフェもパッサージュも、乗り手の非常に高い騎乗技術と、馬自身が高いレベルまで調教されている必要があり、並大抵の乗り手と馬では出すことのかなわない歩法である。
トルト
アイスランディックホースという品種が使う「第5の歩法」とも呼ばれる特殊な歩法です。
一見側対歩のような脚運びに見えるのですが、よく観察すると「右後脚→右前脚→左後脚→左前脚」と4拍子のリズムで走っている歩法で、非常に揺れが少なく素早い加速を行うときに使われることがある。
スケイド
トルトと同じくアイスランディックホースが使う歩法で、滞空時間が長く、一歩の大きい側対歩である。
短距離を一気に駆け抜ける際に使われることがあるが、この歩法は特殊な訓練の上で一部の馬だけが使える歩法であり、アイスランディックホースであればどの個体でも使えるというわけではないようだ。
カプリオール
後退駈歩
駈歩の脚運びだが、その状態で前進するのではなく後退していくというとんでもない歩法である。
通常の駈歩とは違い、素人でも馬の動きが何やら普通ではないことを感じられる程奇妙なものであり、ぜひ一度その動きを見ていただきたいものである。
番外編
歩様とは違いますが、馬術で知られる興味深い技術をいくつか紹介します。
ルバード
両前脚を高く上げてそのままの姿勢を保つ。
非常に高い筋力やバランス感覚が必要な技術
カプリオール
前脚を高く上げた状態で後脚を跳ね上げ、空中で後ろを蹴るような動きを行う。
ダイナミックな動きであり、きれいに決まるととても美しく馬の生命の躍動を感じられる技術である。


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