野生の馬は10歳を超えるくらいが平均寿命だとされています。
病気や怪我、肉食獣に襲われてしまうなど、様々な要因があってなかなかこれ以上生きる事は叶わないようです。
対して人の飼育下にいる馬の寿命は野生馬と比べると倍以上の20〜30歳となります。
現代では30歳を超える馬も珍しくはなくなってきましたが、一昔前には競馬で活躍していたシンザンが36歳まで生きてサラブレッドの最高齢記録を持っていた事をご存知の方もいるのではないでしょうか。
現在はシンザンを超える長寿の馬も現れていますが、サラブレッド以外にも目を向けると信じられないような長寿馬もいますので、今回は長生きした馬について紹介していきます。
シャルロット 40歳
1979年生まれ、2019年まで生きて40歳という年齢を記録した、日本国内におけるサラブレッド最高齢記録を持つ馬
2014年にシンザンが持つ記録を超えてから40歳という大台に乗るまで元気に生活していました。
40歳という年齢はサラブレッドのみならず、軽種馬にまで範囲を広げても国内最高齢記録であり、素晴らしい記録であると言えます。
寿 40歳
こちらは存命中であり、日本記録の更新が期待される馬です。
日本在来馬である木曽馬の寿が2022年現在40歳を迎え、シャルロットの記録更新が間近となっています。
木曽馬の里という在来馬の保全牧場で飼育されており、管理人の私も10年以上前に当牧場へ研修に行き、寿に会ったことがあります。
タンゴデューク 42歳
オーストラリアで飼われていたとされるサラブレッド
正式な記録がなく、真偽の程は不明だが、多くの文献でサラブレッドの最高齢とされている馬です。
オールドビリー 62歳
世界を見渡しても40歳に突入する馬がほとんどいない中、驚異の記録を持つのがこのオールドビリー
1760年に生まれ、なんと62歳まで生きたという記録が残っています。
輓馬の品種であり、晩年まで人に仕えていたとされています。
馬の年齢を人に例える式として
馬の年齢×4=人間に例える時の年齢
というものがありますが、これに当てはめるとオールドビリーは248歳となってどう考えても現実的ではない数値になってしまいます。
上記の式は、競走馬として活躍するサラブレッドの年齢をわかりやすく人に換算するために広まったものなので、若い時に急激に成長するサラブレッドにはある程度用いる事ができるかもしれませんが、競走馬を引退するような年齢になると、成長が緩やかになってくることなどから、競走馬以外にこの式を当てはめてしまうのは、あまり良い事ではないと感じます。
いかがでしたでしょうか。
世界には驚くべき記録を持った馬が沢山います。
色んな記録を調べてみると、また面白い発見があるかも知れません。
ぜひ、あなたが見つけた面白い記録を教えてください。
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