『まごにも衣装』という諺を、皆さん聞いた事がありますか?
有名な諺なので知っている人が多いでしょうが、『まご』の字は『孫』ではなく『馬子』と書くのをご存知でしょうか。
馬子とは馬を引いて荷物や人を運ぶ仕事をする人の事であり、馬方や馬追などとも呼ばれていました。
馬子にも衣装
馬子はかつて身分も低くみすぼらしい服装をしている人が多かったようです。
馬子にも衣装とは、馬子のような身分の低い人、みすぼらしいひとでも身なりを整えれば立派に見えるという意味であり、褒め言葉ではない。
自分を謙遜していったり、揶揄うような表現として使われることが一般的のようです。
馬子に褞袍
馬子にも衣装に似た諺として馬子に褞袍(どてら)というものもあります。
こちらの諺はあまり聞いたことがない人も多いかと思います。
褞袍とは、大きめで、綿を厚く入れた広袖の着物であり、防寒具としてよく使われていたものです。
馬子のような仕事をする人に良く似合う服装で
馬子に褞袍は身なりが分相応であることを意味する諺となっています。
【馬】を用いた表現の諺は他にもたくさんありますので、また他の記事でも少しづつ紹介していこうと思います。
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