大きな動物と言えば、皆さんはどんな動物を思い浮かべますか?
陸上哺乳類で現存する最大の動物はアフリカゾウで体重は10トンにも及ぶと言われています。
しかし、歴史上で見てみるとさらに大きな動物が地球には存在していました。
歴史上最大の動物
アフリカゾウよりも大きい動物としては、体長5m、重さ20トンにも及ぶマンモスや体長8mもあったとされるナマケモノの仲間であるメガテリウムという生き物が挙げられます。
しかし、今回紹介するのはさらに巨大な動物
その名も・・・
パラケラテリウム
奇蹄目サイ科に分類されるパラケラテリウムという動物は、かつて体重が30トンにも及ぶ陸上哺乳類史上最大の大きさであると予測されていた。(現在の見積もりでは11〜20トン程なのではないかというのが有力)
広義でのウマの仲間であり、復元された想像図はまさに巨大なウマです。
妊娠期間は2年にも及び、体重から考えて1日にかなりの食物を食べていたものと思われます。
巨大の割には素早く動いていたと考えられていて、こんなにも巨大な動物が高速で迫ってきたらとんでもない恐怖感と凄まじい地響きが襲って来そうですね。
重過ぎる体から、転んだ後に立ち上がれずに死んでしまう個体も多かったのではないかと考えられています。
当然ですが現代には生き残っておらず、絶滅の原因は気候変動により巨体を維持する餌が減ってしまい食糧難によるものと考えられているようです。
そんな特別感あふれるパラケラテリウムですが、さらに奇妙なウマの仲間の古代生物もいます。
カリコテリウム
ゴリラとウマを足して2で割ったような、まるでキメラのような動物で、こちらもウマと同じ奇蹄類の動物です。
不自然に長く発達した前足でゴリラのようにナックルウォーキングという歩き方をしていたとされています。
発達した前脚には蹄が変形した鉤爪があり、これで木の葉を手繰り寄せたり、地に埋まる根を掻き出して食べていたりしたようです。
野生で突然こんな生き物に出会ったら恐ろしすぎますね。
今回紹介したパラケラテリウムとカリコテリウムはウマの直接の祖先ではありません。
現代に生きるウマの直接の祖先であるヒラコテリウムについてはまた別の記事を書きますので、ぜひご一読ください。
古代に生きたウマについて知る事で、ウマがどのように進化してきたのか、どのような生き物なのかを知る助けとなります。
今だけでなく、過去にも目を向けて、素敵な馬ライフを彩ってください。
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