長野県と富山県に跨る、白馬岳という山をご存知でしょうか。
標高2932mの高い山であり、新日本百名山や花の百名山に選ばれている美しい山です。
温泉地としても名を馳せており、一度は訪れてみたいと思う人も多いのではないでしょうか。
この記事で紹介するという事は当然この白馬岳も馬と関係があります。
白馬岳
白馬岳は、江戸時代の途中までは西山という名で呼ばれていたのですが、冬の間の積雪が溶ける春になると黒い岩肌が露出し、その岩肌が黒い馬のように見えたことから白馬岳と呼ばれるようになりました。

ん?黒い馬なのに白馬岳?
と思った方がほとんどだと思います。
実は本来の字は代馬(しろうま)岳なのですが、代馬が白馬と変遷して今の白馬岳になったのです。
代馬
田の土を砕いて肥料などを鋤き込み、そこに水を入れさらに細かく砕き田植えに備える作業があるのですが、これを耕運機の代わりに行う馬のことを代馬と呼びます。
さらに!
代馬岳(しろうまだけ)→白馬岳(しろうまだけ)→白馬岳(はくばだけ)と呼び名が変遷し、近隣には白馬村(はくばむら)という地名があるのでややこしい。
また、白馬岳にある山小屋には白馬尻小屋など、白馬と付くものが多数存在しているが、ほぼ全て【しろうま】ではなく【はくば】と読まれています。
白馬駅なども通っているが、こちらも【はくばえき】が名称となっており、初めに白馬という名が付いたのは山の名前であり、【しろうま】と読むのが正式だが、後から山に因んで付けられた周辺の地名は【はくば】と読むのが正式となっています。
白馬のゆるキャラ
ちなみに、白馬村にはとあるゆるキャラがいるのをご存知でしょうか。
その名も
ヴィクトワール・シュバルブラン・村男三世
シュバルブランとはフランス語で【白馬】という意味になるため、白馬村のゆるキャラとしてこの名が考えられた。
とってもゆるい魅力的なキャラクターとなっているためぜひ一度そのご尊顔を拝んでいただきたい。
今回は白馬岳を紹介いたしましたが、この他にも馬に関する名前の付いた地は世界各地に存在しています。
今後別の記事で世界の馬に関する地名を紹介していこうと思いますので、楽しみにしていてください。
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