一般的に想像される馬を含む、ウマ科の生き物は2022年3月現在5亜族9種が地球上に生息しており、その殆どが絶滅の危機に瀕しています。
かつては地球上で最も繁栄していた時代もありますが、今回は現存しているウマの仲間達を紹介していきます。
ウマ科の生物
家畜ウマ
一般的に想像する馬です。
サラブレッドやアラブ、シェトランドポニーなど、よく聞く品種は全てこの家畜ウマです。
もちろんのこと、日本在来馬の道産子(北海道和種)や木曽馬なども家畜ウマに含まれています。
モウコノウマ
主にモンゴルの自然公園などに、一度家畜化した個体が再度野生化した再野生馬という形で生息しています。
古い特徴を残している種類であり、ずんぐりむっくりでタテガミが直立しています。
漢字表記では蒙古野馬、蒙古ノ馬ではないことに注意
家畜ロバ
馬よりも古くから家畜化されていたとされています。
粗食や劣悪な環境にも耐えられる丈夫な個体が多く、物を運ぶ役割で現在でも使われている地域があります。
アジアノロバ
アジア大陸に広く分布する種類であり、タテガミがあまり伸びないことと、背中に鰻線という黒い線を有している個体が多いことが特徴です。
半砂漠、荒地などにも生息していて、かつてはかなりの数が生息していたが、現代では生息地が人の手によって減っていることと、家畜ロバとの競合により個体数が激減している。
アフリカノロバ
ウマ科の中では、家畜ウマの特殊な品種を除くと最小の種となっています。
肩のあたりに十字の模様があるものをいて、比較的他の種のロバとは見わけを付けやすい。
キャン
チベットノロバとも呼ばれ、その名の通りチベット付近に生息しています。
体の色が非常に特徴的であり、背中側ははっきりとした薄茶色、お腹側は真っ白になっていて、背中に太くはっきりとした鰻線があることも特徴となっています。
サバンナシマウマ
家畜馬の特殊な品種を除いてウマ科の中で最大の大きさ。
個体数もウマ科の生物の中では比較的多い方であり、アフリカ大陸では広く分布しています。
シマウマの種類の中では唯一お腹まで縞模様があるため、他の種との判別は容易です。
グレービーシマウマ
フランスの大統領のグレービー氏からその名がつけられた種類
5日近く水を飲まずとも生きられることと、鋭い嗅覚により水脈を嗅ぎ分けられるとされています。
縞模様は非常に密度が高く、一つ一つは細く細かいのが特徴です。
ヤマシマウマ
主にアフリカ南部に生息している種類で、山間部での生息に耐えられるように心臓が大きく進化したとされています。
縞模様は荒く、一つ一つは太く数が少ないことが特徴です。
いかがでしたでしょうか。
今回紹介した9種をまとめると
- 家畜ウマ
- モウコノウマ
- 家畜ロバ
- アジアノロバ
- アフリカノロバ
- キャン
- サバンナシマウマ
- グレービーシマウマ
- ヤマシマウマ
さらに細かくこの中で亜種などに分類できるものも多々ありますが、全て紹介していると膨大な量となってしまうため、ここには載せられませんが、興味があればさらに調べてみることをおススメします。
現在は絶滅の危機に瀕しているウマ科の生物たちですが、大切に守って、ずっとその姿を地球上に残しておける世界が続くことを希います。
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